1位 三国志(横山光輝)
「三国志(横山光輝)」は、
横山光輝さんによって描かれた三国志の長編大作(1971年~1987年)になります。
また1991年10月18日から1992年9月25日には、
アニメ放送もされていたりします。
ちなみに漫画の方では描かれなかった官渡の戦い(曹操VS袁紹)について、
アニメの方では「官渡の戦い」についても放送されていましたね。
三国志ブームの先駆けである「吉川英治の小説」を参考に制作された作品で、
劉備を主人公とした物語になっています。
ただ吉川英治の内容ではなく、
純粋に三国志演義に記載されている内容も取り入れられている為、
「あくまで吉川英治の小説も参考にしている漫画」
と言ってよいかと思います。
「三国志の始まり」である黄巾の乱(西暦184年)から、
蜀漢の滅亡(西暦263年)までが描かれています。
三国志の歴史の流れを漫画を通して把握したい場合には、
「真っ先に手に取りたい本!」といっても過言ではない気がします。
読みやすさ | ★★★★★ |
面白さ | ★★★★★ |
絵のうまさ | ★★★★☆ |
時代の推移の分かりやすさ | ★★★★★ |
漫画の知名度 | ★★★★★ |
三国志普及への貢献度 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★★ |
魏伝 | ★★★☆☆ |
呉伝 | ★★★☆☆ |
蜀伝 | ★★★★★ |
その他 | ★★★☆☆ |
ちなみに文庫本だと半分の30巻で全巻になります。
2位 蒼天航路(李學仁&王欣太)
「蒼天航路」は、
李學仁(原作)&王欣太(原画)さんによって、
曹操(孟徳)を主人公とした三国志の全36巻の長編大作です。
1994年10月から2005年11月まで「モーニング」にて連載されていました。
蒼天航路は「三国志正史」を基本的なベースとしており、
「その人物に与えるコマにおいては全員主役」
と作者が語るほど臨場感溢れる描写が特徴でもありますね。
曹操が誕生してから亡くなる(220年)までが描かれています。
読みやすさ | ★★★★★ |
面白さ | ★★★★★ |
絵のうまさ | ★★★★★ |
時代の推移の分かりやすさ | ★★★★☆ |
漫画の知名度 | ★★★★★ |
三国志普及への貢献度 | ★★★★★ |
総合評価 | ★★★★★ |
魏伝 | ★★★★★ |
呉伝 | ★★★☆☆ |
蜀伝 | ★★★☆☆ |
その他 | ★★☆☆☆ |
ちなみに文庫本だと半分の18巻で全巻になります。
3位 三国志(寺島優&李志清)
「三国志(寺島優&李志清)」は、
寺島優さんが原作を、
李志清さんが作画を担当した漫画本になります。
この漫画本も横山光輝三国志同様に「吉川三国志」に影響を受けていると思われます。
ですので内容も基本的に、
横山光輝三国志とほとんど同じような流れとなっていますね。
ただ漫画の雰囲気は横山光輝三国志とは違うので、
見比べて読みたい方は読まれてみるのも一興かもしれません。
両方の本を所持している私にとっては、それぞれに魅力が詰め込まれていますが、
漫画を通して三国志の流れを知りたい方は、
「横山三国志(横山光輝)」「三国志(寺島優&李志清)」のどちらか一方だけ読めばよいかなというのが正直な所です。
ただ横山光輝三国志と大きく違う所がありまして、
横山光輝三国志は60巻の中に諸葛亮死後から蜀滅亡までが詰め込まれているのに対して、
三国志(寺島優&李志清)では、
「三国志 完結編」として三巻にわたって丁寧に描かれている点ですね。
つまり「諸葛亮死後の姜維の北伐」といった所にも光があてられているわけです。
ですので横山光輝三国志を読んだ方でも、
「三国志 完結編(全三巻)」だけでも購入されるのはおすすめです。
読みやすさ | ★★★★★ |
面白さ | ★★★★★ |
絵のうまさ | ★★★★★ |
時代の推移の分かりやすさ | ★★★★★ |
漫画の知名度 | ★★★☆☆ |
三国志普及への貢献度 | ★★★☆☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |
魏伝 | ★★★☆☆ |
呉伝 | ★★★☆☆ |
蜀伝 | ★★★★★ |
その他 | ★☆☆☆☆ |
私は文庫本として三国志(寺島優&李志清)を所持していますので、
文庫本として紹介しておきますが、実際には文庫本以外でも販売されています。
ちなみに「三国志 完結編(全三巻)」の方を購入される方は、文庫本での購入になるかと思います。
実は私が三国志を知るきっかけになった本でもありますが、
三国志(横山光輝)&三国志(寺島優&李志清)同様に三国志演義をベースにした御話で、
基本的には「三国志演義」の流れで描かれていっています。
ただ三国志(横山光輝)&三国志(寺島優&李志清)とは違って、
独特な世界観で面白く描かれている場面も多く、
読みながら思わず笑ってしまう場面があるのが、
「久保田&園田三国志の魅力の一つである」と私は思っています。
そして久保田・園田三国志の終わりは、
「張飛の殺害」を最後に不思議な場所で漫画は終了しています。
その後は「夷陵の戦い」から「諸葛亮の死(五丈原の戦い)」までを、
簡単な小説形式で進められているのは余談です。
読みやすさ | ★★★★★ |
面白さ | ★★★★★★ |
絵のうまさ | ★★★★☆ |
時代の推移の分かりやすさ | ★★★★☆ |
漫画の知名度 | ★★★★☆ |
三国志普及への貢献度 | ★★★★☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |
魏伝 | ★★☆☆☆ |
呉伝 | ★★☆☆☆ |
蜀伝 | ★★★★★ |
その他 | ★☆☆☆☆ |
またこの本は大きな一冊(824P)として、
まとめられての販売もされているのも魅力の一つですね。
ちなみに私もこの大容量の本を持っているのは余談ではあります。