孫氏の兵法書

孫氏の兵法書とは、

三国志の時代よりもっと前の

春秋戦国時代に生きた孫武(そんぶ)が作った兵法書になります。

 

ちなみに春秋戦国時代は最後に統一したのが、秦であり、

その後、劉邦が中国を再統一して、漢帝国を築いています。

 

また孫武の子孫である孫臏(そんぴん)が、

孫武の兵法書を完全に完成させたという意見もあります。

孫氏の兵法書の構成

孫氏の兵法書は、

13の項目から構成されています。

  • 計篇 – 戦争開始前に考慮すべき事(序論)
  • 作戦篇 – 戦争準備計画
  • 謀攻篇 – 戦争に頼らず、勝利を収める方法
  • 形篇 – 攻撃と守備の態勢についての考え方
  • 勢篇 – 攻撃と守備の態勢から生じる軍勢の勢いについての考え方
  • 虚実篇 – 戦争での主導権の取り方
  • 軍争篇 – 敵軍の機先の制し方
  • 九変篇 – 戦争で臨機応変に対応する為の9つの手段
  • 行軍篇 – 行軍する際の注意点
  • 地形篇 – 地形によって戦術を変更する事の大事さ
  • 九地篇 – 9種類の地勢の説明と、それに応じた戦術についての記載
  • 火攻篇 – 火攻めの戦術方法
  • 用間篇 – 偵察の重要性

曹操の魏武注孫氏

孫武が孫氏の兵法書を書いたのが、

紀元前515年程度なので、

 

それから三国志の時代に入るまで、

長い時間が経っています。

 

それまでに、孫氏の兵法書は、

様々な人によって肉付けされてきており、

それに合わせて様々な解説書が出てきていました。

 

その結果、孫子13篇とは別に、

解説書が69篇があるような状態でした。

 

それを曹操が注釈を加え、

分かりやすくまとめたものが、

13篇からなる「魏武注孫氏」になります。

 

 

現在に孫氏の兵法書が伝わっているのは、

曹操のお陰です。

 

もしこの「魏武注孫氏」がなければ、

 

孫氏の兵法書は、

完全に失われていた可能性も否定はできません。

 

現在私たちが目にする孫氏の兵法書というのは、

曹操が注釈を加えた「魏武注孫氏」だということです。

注釈を与えられた「魏武注孫氏」の例

「兵は詭道(きどう)なり」に対し、

「常形がなく(常に形は変化するもの)、騙し合いをするもの」と注釈を加えています。

 

これは、「戦争とは特別な事である」

といった意味になります。

 

分かりにくい表現に注釈を加え、

分かりやすくしたのが「魏武注孫氏」というわけです。

 

これは最初の一節を例にとっただけで、

こういった解釈が沢山されています。

まとめ

私自身も、

孫氏の兵法書はかなり読み込みましたが、

 

孫氏の兵法書を分かりやすく、

現在まで残してくれた曹操には感謝しかないです。

 

 

もしもですけど、曹操が、

「魏武注孫氏」を書いてなかったら、

 

風林火山で有名な武田信玄も、

孫氏の兵法書を読むこともなかったかもしれませんね。