陶謙に仕えた人物としてあえて猛将と呼ぶ人物をあげるとすれば、

皆さんは誰が思い浮かぶでしょうか?

 

劉備を資金面でも精神面でも支えて苦楽を共にした麋竺・麋芳兄妹といった人物は猛将とは言えませんし、

これといった人物は思い浮かばないかもしれませんね。

 

あえて言えば曹操の父であった曹嵩の財産に目がくらんで殺害した張闓とか・・・

 

 

こういった人物が思い浮かぶかもしれませんが、

 

ここではKOEIの歴史シュミレーションゲーム「三国志」でも、

低い能力値で描かれていた曹豹そうひょうをあえて猛将と言いたいと思います。

 

 

また三国志演義からの影響も大きいですが、

実際の曹豹はなかなか武勇に優れた人物といっていいかもしれません。

劉備に忠義を貫き通した麋竺

糜芳 -曹操・劉備・孫権から評価されるも、不運が重なった劉備の恩人-

陶謙に仕えた曹豹(そうひょう)

三国志演義では情けないキャラ的に描かれている曹豹ですが、

 

正史の方では武勇に優れた人物として、

徐州を治めていた陶謙に重用されています。

 

陶謙に用いられ、重臣として仕えていた曹豹でしたが、

思わぬ事態が徐州で巻き起こったのでした。

 

 

それは曹操の父である曹嵩を陶謙が兵を差し向けて殺害してしまったことで、

激しい怒りを覚えた曹操が徐州へ攻め込んできたのです。

 

実際は上でも少し触れた張闓が、曹嵩の護衛として陶謙より任されたのですが、

張闓が曹嵩の運んでいた財宝に目がくらんで殺害したといったような記載も見られます。

 

 

曹豹は陶謙からの信頼もあり、

「下邳県の相」を任され下邳を守っていました。

 

そんな折に曹操が怒り任せに攻めてきたわけですが、

曹豹は陶謙の命により曹操の迎撃に向かったわけですね。

 

その際に曹豹は夏侯惇と一騎打ちをやったという記載があるんですが、

この時に数合打ち合ったといいます。

 

しかし決着はつかず、最終的に竜巻が発生したことにより決着つかずで終わったようです。

 

 

夏侯惇と一騎打ちをやって竜巻のお陰もあってか決着がつかなかったのに、

KOEI「三国志」ではあれほど能力が低いとはちょっと大げさな感じを受けます。

 

最近でこそましになっていますが、

三国志1や三国志2の初期頃は特にひどかったですね。

 

 

侯惇と引き分けたまでは良かったものの、

結局のところ曹操との戦いにはあっさり敗れてしまったのでした。

 

この時に劉備が援軍として駆けつけていますが、

形勢を逆転できるまでもなく・・・

陶謙死後の曹豹

曹操の逆襲によって追い詰められた陶謙でしたが、

呂布・張邈が陳宮の策により後方を襲われてしまいます。

 

これにより本拠を守る為に仕方なく徐州から曹操は撤退・・・

陶謙をはじめ、戦いに敗れた曹豹・劉備も運よく救われた形でした。

 

 

ただ徐州が受けた被害は半端なものではなく、

曹操が通った跡には、人間の死体や動物の死骸によって埋め尽くされ、

 

流れていた川が死体・死骸のせいで川の流れが止まるほどだっといいます。

 

 

そしてそれから間もなくして陶謙がこの世を去ります。

 

ここで陶謙の遺言として劉備が跡を継ぐことになり、

曹豹は劉備に仕えることとなったわけが、あまり劉備とは馬が合わなかったのかもしれませんね。

 

それが顕著に表れたのが、呂布が落ち延びてきた際のことだったのです。

劉備に徐州を譲った陶謙

曹豹の最後

曹操との戦いに敗れた呂布が劉備の下へと落ち延びてくると、

劉備は呂布を迎え入れています。

 

そして劉備が袁術を討つべく出陣するわけですが、

この時に動いたのが曹豹でした。

 

おそらく曹豹の中でなにか受け入れられないものが劉備にあったのかもしれません。

 

そんな曹豹は張飛とも相性がよくなく、

下邳城の留守を任されていた張飛と喧嘩になった挙句に殺されてしまったようです。

 

この仕打ちに納得できなかった許耽きょたんが呂布と通じて、

張飛を追い出して徐州を乗っ取ってしまったのでした。

 

このことについて記載が残っているのが「呂布伝」ですが、

実を言うと曹豹の最後について記載が残っているのはこれだけではないです。

 

 

「先主伝(劉備伝)」には次のように書かれています。

 

張飛と喧嘩になったことで殺されそうになり、

これを激しく恨んだ曹豹は呂布と通じて招き入れたというものです。

 

不意をつかれた張飛は、下邳の城からなんとか逃げ延びたというものですね。

 

 

ただこの後の曹豹の行方は分かっていません。

殺されたかもしれませんし、殺されてないかもしれません。

 

ただこのことがきっかけでピタリと曹豹の動向が終わっていることを考えた場合、

「呂布伝」に記載があるように張飛に殺されたというのが自然な気がしますけどね。

三国志演義に描かれている曹豹

横山光輝三国志(10巻64P・65p)より画像引用

 

正史同様に陶謙の重臣として登場しています。

その後陶謙が死んで劉備が跡を継ぐと劉備に仕えています。

 

 

そんな中で劉備が袁術討伐で留守にするんですが、

この時に留守を任されたのが張飛でした。

 

まぁこのあたりはほとんど正史と似たような感じですね。

 

 

張飛は留守を任されていたにもかかわらず、酒を飲んでベロンベロンになってしまいます。

そしてあろうことか部下に暴力をふるいまくる始末・・・

 

正史の方では酒を飲んだみたいな話は全くないけど、

三国志演義では当たり前のように酒飲み張飛にされています。

 

 

城の守りを軽んじて酒を飲んでいた張飛に対して、

 

曹豹も注意した一人でしたが、

張飛の逆鱗に触れてフルボッコにあってしまうわけです。

 

 

これに怒りを覚えた曹豹は呂布を下邳に奪わせる計画を立てたのでした。

呂布を招き入れた背景として、曹豹の娘が呂布に嫁いでいたことも要因の一つで・・・

 

そして酒に酔ってどうしようもなくなっていた張飛は、

張飛は急いで逃げだしたわけです。

 

ここで曹豹は急いで逃げる張飛を追っていきますが、

逆に曹豹は張飛に返り討ちにあって絶命してしまったのでした。

 

まぁ最後は張飛を舐め過ぎた為に、命を落とした感じで終わった感じですね。