蔡和(さいか)・蔡中(さいちゅう)

 

蔡和・蔡中は、三国志演義のみの架空のキャラクターで、

蔡瑁の一族として赤壁の戦いで登場しています。

 

蔡和・蔡中は周瑜の計略によって、

ハメられて処刑された蔡瑁の甥でした。

赤壁の戦い以後も、実は生きていた蔡瑁

 

 

蔡瑁が謀反の罪で処刑された事で、

蔡瑁一族の立場が悪くなっていた時に、

 

汚名を晴らす為に、曹操に埋伏の計(埋伏の毒)を提案しています。

 

「埋伏の計」とは、相手に降伏したふりをすることです。

 

この提案はうまくいくと思った曹操は、早速この計略を実行に移します。

孫権軍に潜り込むことに成功

蔡瑁が殺された事で降ったという理由は、

普通に考えてもありうる話でした。

 

その為、周瑜は蔡和・蔡中を喜んで受け入れます。

 

しかしこれが曹操から送られた間者であると気づいた周瑜は、

二人を最大限に利用します。

利用された蔡和・蔡中

周瑜と黄蓋が、

蔡和・蔡中が見ている所で「苦肉の策」を実行します。

赤壁の戦いでの勝利の立役者「黄蓋」

孫策・孫権を支え、「天下二分」を思い描いた周瑜

 

 

それを見ていた二人は、

曹操へ周瑜と黄蓋が仲違いしている今の現状を報告します。

 

また甘寧が一演技加え、黄蓋と共に自分も曹操に降伏したいと思ってる旨を、

二人がこっそり陣営を探っていた際に見られるように演技しています。

 

 

これを盗み聞いた二人は、

曹操に黄蓋以外にも甘寧という人物が降伏したがっていると伝えさせます。

 

蔡和・蔡中のお陰で、曹操を倒す為の下準備が完了したわけです。

利用価値がなくなった蔡和・蔡中

曹操と戦いを挑む為の下準備が完了した事で、

赤壁の戦い直前に蔡和・蔡中は捕らえられて処刑されています。

 

嘘の情報を掴まされた曹操は、赤壁の戦いで大敗してしまうわけです。

 

 

これらのことは三国志演義の話ですが、

 

蔡和・蔡中の二人は赤壁の戦いを盛り上げる為だけに登場し、

赤壁の戦いが始まる前にひっそりと消えていったのでした。