十面埋伏の計

 

これは曹操が袁紹と戦った時に、程昱が曹操に提案した計略になります。

全てにおいて言えますが、物事には頂点と底があります。

 

そして頂点に一度達してしまえば、

後は下がっていくしかないという考えから生まれた作戦です。

 

人間も例外ではなく、

限界を越した後は、疲れが出てくるものです。

 

 

ただそこで問題なのが、

人間の限界を知る事は非常に難しいという点です。

はっきりいって本人でなければ、分からない領域です。

 

そこで仕掛ける側ができる事として、

なんとかして相手を限界まで持っていくように仕向け、

限界を超えた所を見極めてから、相手を全力で叩くというのが十面埋伏の計になります。

 

ただこの戦法は読み間違うと、

取り返しのつかない失敗になってしまう可能性も秘めています。

実践&結果

曹操が袁紹と戦っていた中、負けたふりをして退却を開始します。

そして退却した曹操は、黄河を背にして陣を敷きます。

 

河を背に陣を敷くと聞いて、

韓信(かんしん)を思い出した人もいるのではないでしょうか?

 

韓信は漢の劉邦に仕えていた軍師で、

彼が用いた戦略の一つに背水の陣があります。

 

背水の陣とは、後ろに逃げられないと分かれば、

人間は通常の何倍も力を発揮するものだという戦略の事を言います。

 

 

袁紹軍は、逃げ場がない曹操軍を見て、

チャンスとばかりに総攻撃をしかけます。

 

しかし一斉に襲い掛かった為、

袁紹軍の指揮系統が乱れ、伝達がうまくいきません。

 

また曹操は何の考えもなしに、

逃げ場のない黄河を背にしたわけではありません。

袁紹軍を殲滅すべく、10カ所に伏兵を忍ばせていました。

 

指揮系統が乱れている事を知った曹操は、

袁紹軍は既に頂点(限界)を超えてしまっていると判断し、

10カ所に忍ばせていた伏兵に襲わせます。

 

これがきっかけになり、

この戦いは曹操の大勝利に終わります。